歯周病による骨欠損に対してエムドゲイン®を用いた歯周組織再生療法を行った症例
歯周病治療2020.08.21
40代女性
cc. 歯茎から血が出る 口臭が気になる
術前
右下奥歯は歯周病のため、歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収を起こしいました。黄色丸印部は特に骨吸収が著明な状態です。歯周基本治療(スケーリング・SRP・ブラッシング指導)により若干の改善を認めましたが、6-8㎜程度の深い歯周ポケットが残ってしまいました。
麻酔下で歯肉弁を展開し、罹患部周囲の歯根面・歯槽骨面をデブライドメント(感染性の組織を除去する)を行い、エムドゲインゲルを骨欠損部および根面に塗布し縫合を行っています。エムドゲイン®は全世界で広く歯周組織再生療法に用いられ、20年以上の歴史を持つ信頼のおける材料です。副作用なども報告も少なく、本症例においては術後の痛みや腫れもありませんでした。
術後7年経過において黄色丸印部の歯槽骨が回復していることが確認できました。
歯周病により歯槽骨が吸収した状態でも、治療を行うことで歯の延命を図ることが出来ることもあります。
歯周病でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
治療費用
歯周組織再生療法(エムドゲイン®) 50000円+税(1歯あたり)
施術時間
約2時間
広島市中区の歯科医院
ごこちデンタルクリニック