感染根管治療(下顎小臼歯)
根管治療精密根管治療2017.11.09
症例 30代女性
主訴 右下奥歯が噛むと痛い
術前(左)のレントゲンでは、小臼歯根尖部赤丸部分に黒い影が見られます。根尖部には細菌による炎症反応のため周囲の歯槽骨が吸収しています。考えられる原因として、以前の抜髄治療(神経を取り除く治療)時の根管拡大(器具によって根管を広げる)不足と治療時に根管内に細菌が進入してしまったことが考えられます。ラバーダム防湿下で根管内の起炎因子を除去し、緊密な根管充填を行い、なるべく精密にクラウン(被せ物)を装着することで。術後4年のレントゲン(右)では透過像が縮小し、問題なく機能し、よく噛める状態を維持しています。