感染根管治療(上顎前歯部)
マイクロスコープ根管治療精密根管治療2018.02.01
30代女性
主訴:上の前歯の根の先を押さえると痛い。たまに腫れる。
とのことでした。
術前
丸印の箇所に黒い影(透過像)を認めます。根尖病変といって、根の先に細菌感染による炎症を起こしている状態でした。普段は痛みもなく経過を辿ることもありますが、何かの拍子に(免疫力の低下や外傷)腫れたり、痛んだり急性の炎症症状を引き起こすことがあります。
メタルコア(金属の土台)を慎重に除去し、再根管治療を行う事で、根管内の細菌の活性は低下し、生体の免疫力によって症状は減弱しました。可及的に緊密に根管充填を行う事で再感染をなるべく起こさないようにしています。
術後7年のデンタルエックス線写真では根の先の透過像も縮小し、症状もなく、問題なく機能しています。垂直的歯根破折(バーティカルフラクチャー)や穿孔(パーフォレーション)が無ければ、コンベンショナルな治療方法でも十分に治癒傾向に導くこともあります。
根管治療でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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