小臼歯部 e-max
審美(セラミック)治療根管治療2018.02.15
40代女性
主訴:左上奥歯がズキズキ痛くて凍みる
丸印部は歯髄(歯の神経)に達する大きなカリエス(虫歯)を認め、抜髄処置(汚染されている神経を除去する)を行っています。
可及的に緊密に根管充填を行い、術後の感染を防ぎます。
虫歯の範囲が歯肉縁下(歯ぐきの下)にまで及んでおり、このまま土台と被せ物を作製することは将来の歯の脱離や破折、炎症を引き起こすことが予想されたため、臨床歯冠長延長術を行う事で、健全な歯質を歯肉縁上に獲得しています。
術後、歯肉の治癒を待ち、ファイバーポストコア(i-TFCシステム)にて支台築造を行っています。レジンによる支台築造は接着が肝になりますので、ラバーダム防湿下で可及的に乾燥状態にて接着操作を行っています。
慎重に支台歯形成後、可能な限り正確に型を採るため、歯肉圧排を行い、シリコンラバー印象材にて印象採得を行っています。
歯と歯茎の境目をキチンと目視できる模型を作製しなければ、適合の良い補綴装置の作成は難しくなります。
補綴装置はe-max press(二珪酸リチウム)というセラミックを使用しています。透明度が高く、歯の硬さよりも若干硬いことが特徴です。また支台歯のレジンとも良く接着することも特徴ですが、キチンとした接着前処理を行わなければ、接着力の低下を招くことになります。接着剤にはe-maxともとても相性の良いパナビアV5を用いています。
自然観の高い補綴装置を適合良く被せることができました。ダメージの大きい歯を長期にわたり、機能させるためには多くのステップを踏む必要がありますが、どの工程においても正確な手技が必要となります。
虫歯治療やセラミック治療をお考えの方はお気軽にご相談ください。
治療費用 e-maxクラウン 108,000円
治療期間は口腔内の状況に応じます
広島市中区の歯科医院
ごこちデンタルクリニック
この症例は自由診療によるものですが、当院では保険診療も行っております。どうぞお気軽にお声掛けください。なお全ての症例が同じような結果になるとは限りません。治療前の病状によって術後の結果も変わりますので、何か気になる点が御座いましたら、お気軽にお問い合わせください。