上顎洞底挙上術・歯周組織再生療法
インプラント歯周病治療2019.04.17
50代女性
主訴:奥歯で噛めない
矢印部の銀歯はレントゲン撮影を行うと、歯肉縁下に及ぶ大きなカリエスのため、保存不可能な状態でした。
また黄色丸印部には垂直的な骨吸収像を認めます。保存が難しい奥歯は抜歯後、インプラントによる補綴修復を行い、見た目と機能の改善を行うこととしました。
インプラントを埋入するためには歯槽骨(歯茎の内部の骨)がある程度の高さと幅が必要となります。抜歯をすると周囲の支持骨は吸収してしまうため、インプラント埋入が難しくなってしまいます。抜歯後の歯槽骨吸収をなるべく防ぐために、抜歯と同時にソケットプリザベーション(歯槽提温存術)を行いました。ソケットプリザベーションとは抜歯窩に骨補填材を填入し、顎堤を温存する手術のことです。
下顎も同様に抜歯し、骨補填材を填入しています。
抜歯後4ヶ月の治癒期間を待ち、インプラント埋入を行います。
上顎洞(鼻とつながる空洞)までの距離が少し足りなかったので、埋入の際にソケットリフト(上顎洞底挙上術)を行いました。また同時に歯周病によって垂直的骨吸収の見られた部位には歯周組織再生療法を行っております。
下顎のインプラント埋入時の状態です。ソケットプリザベーション(歯槽提温存術)を行っていたため、インプラント埋入に必要な歯槽骨の高さと幅が確保されていました。
ジルコニアクラウンにて補綴修復を行い、噛み合わせと審美性の回復をしています。
丸印部の骨は再生していることが確認できます。
インプラントは噛み合わせを改善するためには有用な治療法です。歯槽骨吸収に対しては歯周組織再生療法を行うことで予後を改善することが出来る場合もあります。
この治療法は自由診療によるものです。全ての症例が同じような結果が得られるとは限りません。
インプラント治療や歯周組織再生療法をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
広島市中区の歯科医院
ごこちデンタルクリニック
治療費用
インプラント 395000円~
再生療法 54000円~
ジルコニアクラウン 108000円~
治療期間は口腔内の状態によります。
【インプラントのリスクについて】
出血・腫脹・疼痛・内出血・神経麻痺・補綴物(セラミック)の脱落・破折・インプラント体の破折・咬合違和感・インプラント周囲炎等 術中、術後のリスクや副作用が御座います。